浮気をされたら「慰謝料は請求できるのかしら」と思いませんか?
逆に浮気をしたのなら「このくらいで慰謝料なんて請求できないだろう」と甘い考えではありませんか?
浮気をした場合、パートナーに苦痛を与えることになるので当然慰謝料の問題が浮上します。
その浮気、慰謝料が請求できるのか、請求できないのか気になりませんか?
あなたはどのパターン?浮気・不倫にみる慰謝料ケース
浮気や不倫で慰謝料を考えた場合、あなたは請求する側ですか、される側ですか?
浮気・不倫の真っただ中では甘い言葉と愛に溺れるかもしれませんが、それは誰かの苦痛の上に成り立っているものです。
その苦痛は慰謝料として請求するまたは請求されることになります。
慰謝料を請求したい例
・夫のLINEを確認したら、浮気相手との赤裸々な会話を発見!しかも長い付き合いらしい
・妻の帰りが遅く、態度もよそよそしいので問いただすと浮気を認め、家を出たいと言われた
・夫が急にごきげんで饒舌になったのでおかしいと思ったら、ホテルの利用明細を見つけた
慰謝料を請求された例
・不倫相手の奥さんから当然電話で「慰謝料を払ってもらうから」と言われた
・別居中というのはウソだったようで、奥さんに浮気がバレてやばいと相手に言われた
・夫と離婚するつもり本気の恋愛をしていたら、相手が慰謝料を請求された
浮気には必ず慰謝料が請求されるの?その条件とは
男性も女性も浮気をする理由は様々です。
一口に浮気と言えど、つい出来心で…と一度だけのケースや、特定の相手と長期に渡るもの、また浮気癖が抜けなくて何度も繰り返すケースもあります。
そのすべてにおいて慰謝料は請求されるのでしょうか?
慰謝料の請求が可能な条件
1.浮気相手と肉体関係がある
2.浮気相手と肉体関係があった時、相手に夫や妻がいると知っていた
浮気相手と肉体関係を持った時には、すでに別居等夫婦関係が破城していた場合は慰謝料の請求はできません。
また、慰謝料を請求できるのは婚姻関係を前提としているので、彼や彼女など結婚をしていない間柄の浮気では不可能です。
過去のことでも永久に請求されるの?
不倫や浮気をしたことが過去のことの場合でも慰謝料を請求することは可能です。
ポイントは、
1.不倫がありその相手を知った時から3年以内
2. (不倫していたことを知らなかった場合でも)不貞行為時から20年が経過した時
の2つです。
これを過ぎると慰謝料を請求することは出来なくなります。
浮気・不倫の慰謝料を請求する相手と相場
浮気や不倫で発生する慰謝料の相場はどのくらいなのでしょうか?
また誰が払うのでしょうか?
誰に慰謝料を請求するのか?
浮気や不倫をされた場合、あなたは誰に慰謝料を請求したいと思いますか?
可能性があるのは、配偶者、浮気相手、その両方ということになります。
ただ現実的には、離婚をする場合にのみ、配偶者・浮気相手・両方に慰謝料を請求することは可能です。
しかし離婚をしない場合は、夫婦の財布は共通の場合が多いため、浮気相手にのみ慰謝料を請求することになります。
浮気や不倫の慰謝料の相場は?
過去の判例から、離婚をせず別居もしない場合は50万から100万円、別居にいたると100万円から200万円です。
離婚となった場合には、200万円から300万円が相場と言われています。
この金額は、慰謝料をとられる側からみると高額かもしれませんが、精神的苦痛を受け、離婚で経済的にも不安的になる場合には、心もとない金額と感じられるかもしれません。
浮気や不倫の慰謝料は誰が決めるの?
浮気や不倫の慰謝料の金額は、罰金のように法律で定められているわけではありません。
一般的には夫婦での話し合いでということになりますが、まとまらない場合は家庭裁判所の調停でということになります。
また、婚姻期間や、子どもの有無、事情などによっても金額は変わります。
浮気に慰謝料を請求する場合に必要なこと
パートナーの浮気に慰謝料を請求する場合、どういったことが必要になるのでしょうか?
慰謝料請求に有利になる証拠を掴もう!
なんとしても手に入れたいのは「確固たる証拠」です。
完全に黒でも証拠がなければ言い逃れられてしまうことも考えられます。
証拠は、LINEやメール、写真、ホテルの明細などがよいでしょう。
ポイントは肉体関係が証明できるか否かです。
探偵や弁護士に依頼するのもあり
決定的な証拠集めは、精神的にも肉体的にもストレスになります。
そういった場合は、プロである探偵や弁護士に依頼するのもよいでしょう。
証拠集めはもちろん、様々なアドバイスが受けられます。
逆に浮気をしている場合は、プロが関与してきた場合にはもう逃れられないと覚悟をした方がよいでしょう。
証拠は気をつけていても必ずどこかに残るものです。
まとめ
浮気や不倫に走る理由はどちらかだけの問題というわけではないかもしれません。
場合によっては、パートナーとの夫婦関係が破城していたのでということもあるでしょう。
しかし、破城していると思っているのは自分だけの場合や、別居などの行動に移していない場合には、その証明は難しいです。
その場合は当然、慰謝料を請求される立場になります。
浮気や不倫の重さを、慰謝料を請求されることで始めて認識するかもしれません。
逆に、大切な人を失ったのに、少しの慰謝料でこれまでの婚姻関係を解くことになるかもしれません。
慰謝料は、払ったからもらったからと何もかもがスッキリするわけではありませんが、心を整理し、見つめ直すきっかけにはなるでしょう。